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リラクゼーションに行っても肩こりが改善しない理由
リラクゼーションに行っても肩こりが改善しない理由
肩こりは多くの日本人が抱える悩みのひとつです。特にデスクワークやスマートフォンの使用が日常化した現代において、慢性的な肩こりに悩む人は年々増加しています。そのため、リラクゼーション施設に通ってマッサージを受ける人も少なくありません。しかし、「その場では楽になるけれど、すぐにまた元に戻ってしまう」「通っても改善されない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
① 一時的な対処療法でしかない
実は、リラクゼーションに行っても肩こりが改善しないのには、いくつかの明確な理由があります。一時的な対処療法でしかない
リラクゼーションサロンで受けるマッサージは、基本的に「今あるコリをほぐす」ことが目的です。確かに、筋肉が一時的にゆるむことで血流がよくなり、痛みや不快感が和らぎます。しかしこれは「対症療法」にすぎず、肩こりの根本的な原因にはアプローチしていない場合がほとんどです。
原因が解消されていない限り、マッサージ後には元の生活習慣に戻ることで、再び筋肉が硬くなり、肩こりが再発してしまうのです。
②肩こりの原因は「肩」だけではない
肩こりは「肩の筋肉が硬くなること」から起きているように見えますが、実は首や背中、さらには骨盤のゆがみや姿勢の悪さが原因になっているケースが多くあります。リラクゼーションでは主に表面的な筋肉をほぐす施術が多く、深層筋(インナーマッスル)や骨格の歪みまでは対応していないことも。
また、足の歪みや噛み合わせ、視力低下なども肩こりの原因になることがあり、これらを考慮しないマッサージは「本当の原因に触れていない」といえるでしょう。
③姿勢や生活習慣の見直しが必要
肩こりの主な原因のひとつに「悪い姿勢」があります。猫背、前かがみ、ストレートネックなどの姿勢が長時間続くと、肩の筋肉に過剰な負担がかかり、慢性的なこりを引き起こします。
リラクゼーションで一時的に筋肉がほぐれても、姿勢が改善されていなければ、すぐに元の状態に戻ってしまいます。また、運動不足や睡眠の質の低下、ストレス、冷えなども肩こりを悪化させる要因です。これらを改善しない限り、根本的な解消にはつながりません。
④自律神経やストレスの影響も大きい
肩こりは身体的な原因だけでなく、精神的なストレスや自律神経の乱れとも深く関係しています。特に日本人は「我慢強い」傾向があり、精神的な負荷をためこみやすいといわれています。こうしたストレスが交感神経を過剰に働かせ、血管の収縮を招き、筋肉が緊張しやすくなるのです。
リラクゼーションは一時的に副交感神経を優位にしてリラックスさせてくれますが、日常生活に戻るとまたストレスにさらされ、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
⑤運動不足と筋力低下も関係している
近年では、長時間の座り仕事やスマートフォンの使用により運動不足の人が増えています。筋肉を動かさないことで血流が悪化し、老廃物がたまりやすくなり、肩こりを引き起こします。また、筋力が低下すると正しい姿勢を維持できず、姿勢の悪化につながる悪循環にも。
リラクゼーションでは筋肉を鍛えることはできないため、普段からの軽い運動やストレッチが非常に重要です。
『肩こり改善のために大切なこと』
リラクゼーションは「リセット」には効果的ですが、「リフォーム」まではできません。つまり、一時的にほぐすのではなく、日常的に肩こりを起こさない身体を作っていくことが本当の意味での改善につながります。
具体的には、
⚫️ 姿勢の改善(猫背矯正やデスク環境の見直し)
⚫️ 定期的なストレッチや軽い運動
⚫️ 十分な睡眠と質の高い休息
⚫️ ストレス管理(深呼吸・瞑想・趣味の時間)
⚫️ 食生活の見直し(血行促進する栄養素の摂取)など、総合的なライフスタイルの改善が必要です。
本当に肩こりを解消したいなら、日々の生活を見直し、根本的な原因にアプローチすることが大切です。リラクゼーションはそのための一つの手段として活用し、日常のケアを怠らないようにしましょう。