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関節の特徴!!!
安定性関節と可動性関節
「安定性関節」と「可動性関節」という、身体のパーツについて、わかりやすく説明します。
関節というのは、骨(ほね)と骨をつなげて、動かしたりしたり、支えたりするところのことです。人の身体には、たくさんの関節があります。なんと、全部で200個以上の骨があって、そのつなぎめが関節なのです!
★「関節」は2つのグループにわけられる
① 可動性関節
これは、たくさん動くことができる関節のこと。たとえば、腕を回したり、膝を曲げたり、足首を伸ばしたりする動きができるのは、
この「可動性関節」があるからです。
▶ 特徴
①ぐるぐる回せたり、曲げたり、伸ばしたりできる
②中には「関節液」という油のような液が入っていて、滑りをよくしている
③いろんな形の関節があります(車みたいに回るもの、ドアみたいに開け閉めするものなど)
▶ どこにあるの?
①肩→ 大きく回せます
②ひじ→ 前に曲がる
③ひざ→ 座ったり、立ったりできる
④足首→ 走ったりジャンプしたりできる
⑤指→ 鉛筆を握れる
▶ 動くことをメインにしている
手を振る、サッカーボールを蹴る、踊るなど、楽しい動きができるのはこの関節のおかげです!
② 安定性関節
これは、あまり動かないけど、身体をしっかり支える関節のことです。たとえば、背中やお尻の辺り、頭の骨などにあります。たくさん動くとバラバラになってしまうので、しっかりくっついています。
▶ 特徴
①ほとんど動かない、または少ししか動かないです
②その代わりに、とても硬いです
③身体の「土台」や「守る場所」に多い
▶ どこにあるの?
①頭の骨(頭蓋骨)→ パズルみたいにつながっています
②背中(背骨の真ん中あたり)→ じっとしているのが大切です
③お尻の後(仙骨と腸骨のつなぎ目)→ 骨盤の中にあります
④踵(踵骨)→ 立ったときにグラグラしないようにします
▶ 役割
①脳や内臓など、大事なところを守る
②身体のバランスを保つ
③大きな力にも耐えられる
★どうして2つのタイプがある?
たくさん動ける可動性関節ばかりだと、身体がグラグラになってしまいます。でも、安定性関節ばかりだと、動けなくてロボットみたいなってしまいます。
だから人の身体は、「動ける部分」と「支える部分」をうまく分けてバランスを取っています!
★例で見てみよう! 〜身体のパーツ別〜
◎ 首(くび)
首の骨(けいつい)には可動性関節があるから、首を回せます!
でも、上のほうの骨はしっかりしてて、頭を支える「安定性」もあります。
◎ 背中(せなか)・胸(むね)
背中の真ん中(胸椎)はあまり動かないけど、肋骨(ろっこつ)をつないで内臓を守っています(安定性関節)。
背骨の一部は、少しだけ動いてしなやかに曲がる部分もあります(半分可動性)。
◎ 腰(こし)
腰の骨(腰椎)は可動性関節だから前に屈んだり、後ろに反ったりできます!
でも、動きすぎると「腰痛」になるから、ちょうど良いバランスが大切です。
◎ 骨盤(こつばん)
骨盤の後ろには「仙腸関節」というとても硬い関節があります。
ここは体の土台だから、グラグラしないように安定性がとっても大事です!
◎ 膝(ひざ)
膝は大きく曲がることができる可動性関節です。
回すことはあまりできませんので、スポーツで膝を捻るとケガをしやすくなります。
◎ 足(あし)
足首は可動性が高くてジャンプしたり、蹴ったりできます。
足の裏の硬い部分(足根骨など)は、安定して立つために動きが少ない関節がたくさんあります。
★まとめ
名前 | どんな関節? | 役割 | どこにある? |
可動性関節 | よくうごく関節 | いろんな動きをする | 肩・肘・腕・足首など |
安定性関節 | あまり動かない関節 | 身体を支える・守る | 頭・背中・骨盤など |
人の身体は、「動く」「支える」「守る」という役割を分けながら、ちょうど良くバランスを取っています。これはとても凄いことです!