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こめかみ・耳の上が痛くなるのはここが原因②
スクワークやスマートフォンの使用中に姿勢が丸くなり、そのあと「耳の上あたりがズキズキする」「こめかみの少し上が痛い」と感じたことはありませんか。これは単なる頭痛ではなく、姿勢の乱れが大きく関係している可能性があります。ここではその原因を詳しく解説します。
① 猫背による頭の前方移動(ストレートネック傾向)
姿勢が丸くなる、いわゆる猫背になると、頭は自然と体より前に突き出た状態になります。本来、頭は背骨の真上に乗っていますが、前に出ると首や肩の筋肉が常に頭を支え続けることになります。
人の頭は約4〜6kgあるとされ、前に出るほど首への負担は増加します。この状態が続くと首の後ろから側頭部(耳の上周辺)にかけて筋肉が緊張し、痛みを引き起こします。
② 側頭筋の緊張
耳の上には「側頭筋」という咀嚼(そしゃく)にも関わる筋肉があります。この筋肉は頭の横に扇状に広がっています。
猫背になると、首の後ろや肩の筋肉と連動して側頭筋も緊張しやすくなります。特に歯を食いしばる癖がある人は緊張が強まりやすく、耳の上のズキズキする痛みの原因になります。
③ 僧帽筋・胸鎖乳突筋の影響
丸い姿勢では、肩が前に入り、首の横や後ろの筋肉(僧帽筋や胸鎖乳突筋)が引き伸ばされたり過緊張を起こしたりします。
これらの筋肉は後頭部から側頭部に関連痛を出すことがあります。関連痛とは、実際の原因部位とは別の場所に痛みを感じる現象です。そのため「耳の上が痛い=頭そのものの異常」とは限らず、首や肩の筋肉が原因の場合も多いのです。
④ 血行不良
姿勢が悪い状態が続くと、首や肩周囲の血流が滞ります。血流が悪くなると筋肉に老廃物がたまり、神経を刺激しやすくなります。
耳の上あたりは血管も多く通っているため、血行不良が続くと重だるい痛みや拍動性の痛みを感じることがあります。
⑤ 神経の圧迫
首の骨(頚椎)の配列が崩れると、そこから出る神経が軽く圧迫されることがあります。特に後頭神経が刺激されると、後頭部から側頭部にかけて痛みが広がることがあります。
丸い姿勢は頚椎に不自然なカーブをつくるため、神経への負担が増しやすくなります。
⑥ 顎関節との関係
猫背になると下顎が前に出やすくなります。この状態は顎関節に負担をかけ、側頭筋をさらに緊張させます。結果として耳の上周辺に痛みが出ることがあります。
デスクワーク中に無意識に食いしばっている方は特に注意が必要です。
まとめ
姿勢が丸くなることで耳の上が痛くなる主な原因は次の通りです。
* 頭の前方移動による首の負担増加
* 側頭筋の緊張
* 首・肩の筋肉からの関連痛
* 血行不良
* 神経への軽い圧迫
* 顎関節の影響
一時的な痛みであれば、姿勢を正し、肩や首を軽く動かすことで改善することが多いです。しかし、強い痛みや吐き気、視覚異常などを伴う場合は別の疾患の可能性もあるため、医療機関での相談が必要です。